Bonsai & Plants

コーデックス・サボテンの狂おしい魅力

こんにちは。気温が徐々に上昇してきて、過ごしやすい日が続いています。と書こうとしていましたが、寒い日が続いています。OMOTE TO URAでは現在多肉・サボテン類の植え替え真っただ中でして、4月以降にリリース予定です。

さて、本日は前回の「ミニ盆栽の狂おしい魅力」に続き、サボテン・コーデックスについての魅力をたっぷりお届けしてまいります。

 

園芸と一線を画すフォルム

ファッションに近い

所持する人の一生

 

園芸と一線を画すフォルム

まず、OMOTE TO URAが考えるコーデックス・サボテンの魅力は、あらゆる園芸の中で最も先鋭的で、ファッショナブルで、アヴァンギャルドなジャンルである、ということです。花や野菜を自宅で育てる「園芸」とはその性質を大きく異ならせ、それらに興味のない層を兎角夢中にさせています。

「コーデックス」は、主にマダガスカルや北南米、アフリカなどに自生する多肉植物の総称で、乾燥した場所でも生きていけるように「塊根(かいこん)」部に水分を貯えています。(塊根植物)

一方で、解釈としては「多肉植物」の中にコーデックスもサボテンも入っており、学術的には様々な分類がなされています。

ミニ盆栽との根本的な違いは、以下となります。

・ミニ盆栽:原産国は日本を中心としたアジア圏が多い。一年中緑を保つコーデックス(例外あり)や観葉植物が「繁栄」を意味しているのに対し、冬になれば葉が枯れ、春になれば新芽が出てくるサイクルを楽しむ。また、樹形と鉢のバランスが命で、小さな鉢の中に、所持する人なりの明確な「美」を求める。比較的寒さに強いが、冬季も水を求める。(日本的な引き算の美学=余計なところに芽が出れば摘む)

・コーデックス:原産国はアフリカ、マダガスカルなどが多い。ミニ盆栽と同じく鉢は重要な要素だが、「美」の基準は様々。塊根部に水分を貯える性質を持つため、冬季はほとんど水を必要としない。寒さに弱い。(欧米的な繁栄を求心する美学)多肉、サボテンも同じく熱帯域を原産とし、乾かし気味に育てる。

 

アデニウム・オベスム
Adenium obesm(引用:https://diligenceparlour.shop

マミラリア・グラキリス
Mammillaria gracilis

パキポディウム・グラキリス
Pachypodium gracilius(引用:mana’s green

また、これはミニ盆栽と同じですが「育てる」というのは、あくまでも自分の為であり、日々の管理を行うということです。水や日光を与えてあげなければ、そのまま枯死してしまうという手間のかかり具合も、やっている人にとっては楽しいことです。

朝が苦手という人も、日光に当ててあげなきゃ、水をあげなきゃ、という目的を持ち、目覚めることができます。

 

ファッションに近い

そしてその独特なフォルムに、どんな鉢を合わしてあげるか───。このことは、着飾ることにとても良く似ており、鉢によって植物の見え方ががらりと変わります。盆栽においても「作家鉢」というものがありますが、それよりも遥かにモダンで、かつ先鋭的な進化を遂げているのが、このコーデックスの鉢です。

ユーフォルビア・ポリアカンタ
Euphorbia “polyacantha”
鉢:OMOTE TO URA Original

本来、コーデックスは南アフリカやマダガスカルなどの暖かい地域に自生しており、そこではスコール的な雨と、長期に渡る乾季が付き物です。言ってしまえば、メリハリのある四季が存在する日本とは全く異なる環境なのです。しかし、それを日本で、加えて自分の力で育成して、世界に一つだけのスマートなフォルムを創造していくことは、本当に楽しい作業です。

また、ミニ盆栽が「古く、太く、小さく持ち込む」、観葉植物が「普通に育てる」のに対し、コーデックスは「塊根部を太く、ハリのある肌に」するのを一つの到達点とします。冬季には休眠期を設けるため(設けない場合もある)、水をほとんど必要としません。

 

所持する人の一生

そして、もう一つコーデックスが持つ良さがあります。それは盆栽と同じく「長寿」であるということです。自生地では、人間の想像を超えるフォルムに育つものもあり、珍奇植物の一つとして知られています。

Adenium obesm(引用:zatsugaku mistery

Adenium arabicum
(引用:https://www.bokunomidori.jp/

重複にはなりますが、今やコーデックスは一般の園芸とは全く性格を異ならせ、ファッション的な人気を博すものとなっており、そのユーザー層も20代~が中心です。

OMOTE TO URAで取り扱うのは、山野草と草ものを含めたミニ盆栽、そして一部コーデックス・サボテンです。ちょっと興味があるけど育てられるか不安、という方に、是非一足踏み出していただくためのコンテンツを用意して、育成をサポートしていきたいと思います。


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