環境省RDB:絶滅危惧Ⅱ類
山梨県RDB:絶滅危惧lB類
キセワタはシソ科メハジキ属の多年草で、属名の通り、メハジキに類似します。同定のポイントは「葉」で、メハジキが深裂するのに対し、本種の葉は裂けません。着せ綿の名の通り、花弁の基部には綿のような組織が見えています。北海道~九州に分布しますが、個体数はそこまで多くなく、環境省RDBでは絶滅危惧Ⅱ類となっています。山梨県では絶滅危惧ⅠB類で、意外にも非常に多くの都道府県で絶滅危惧種指定を受けています。
いずれにしても、この山域は希少植物が多いのですが、登山のアプリのログなどで、どこにどのような花が咲くのかが分かってしまい、今後の生育が危ぶまれる場所です。山系は明らかにせず、希少植物を登山者全員で守っていく必要があります。