2019年5月1日に元号が平成から「令和」へと移行。そんな新しい風の吹く中、今年も同じように各ロック・フェスティバルの開催が発表されている。各フェスのアクトやタイムテーブルの全貌が徐々に明らかになっている中、本日は特別編として、各フェスの見どころをOMOTE TO URAが独自にピックアップし検証をしてみたい。
①SUMMER SONIC
②ROCK IN JAPAN FESTIVAL
③FUJI ROCK FESTIVAL
④RISING SUN ROCK FESTIVAL
⑤SWEET LOVE SHOWER
①SUMMER SONIC
SUMMER SONIC(以下サマソニ)の特徴は、何といっても普段観ることができない海外のアーティストを、観ることができるアツい都市型フェスということだろう。
2019年はサマソニ開催20周年ということで、日本人初のヘッドライナーにB’zが選出された他、RED HOT CHILI PEPPERSをはじめとしてweezer、THE 1975、FALL OUT BOY、BRING ME THE HORIZON、RANCIDなどのロックバンドや、THE CHAINSMOKERSをはじめとしたZEDD、ALAN WALKERなどのアーティストの出演がアナウンスされている。
日本からはマキシマム ザ ホルモンの他にRADWIMPS、Suchmos、BABYMETAL、MAN WITH A MISSION、[ALEXANDROS]などのバンドの他にJUJU、堂本剛のソロプロジェクトENDRECHERI、コーチェラで大好評に終わったPerfumeなどの出演がアナウンスされている。
《TOKYO》(出典:Summer Sonic 公式HPより)
《OSAKA》(出典:Summer Sonic 公式HPより)
まず注目すべきは、やはりB’zのヘッドライナー起用である。出演自体は2007年にしているものの、これまでGUNS N’ ROSES、QUEEN、Radioheadといった誰もが知る大御所的立ち位置にあるバンドが飾ってきたヘッドライナーを日本のバンドが務めるということに歓びを感じる。
またTHE 1975をはじめとした次世代型ロックバンドをこの目で見、耳で聴くことができるのもサマソニならではの消費体験となる。特に東京二日目、大阪一日目のハードでラウドでパンキッシュなロックアクトは見もの。
サマソニは初期から徐々にロックフェスの体裁を大きく変え、ポップスあるいはエレクトロニカ系、UK、テクノまでを扱うようになった比較的ガラパゴス化したフェスとなった。一部では邦楽アーティストの起用が多いといったこと、B’zのヘッドライナー出演、東京-大阪間の格差的アクトに対し、批判的な声もあがっているだろう。
しかしこのサマソニという大舞台で、特定アクトから別の音楽性を好きになったり、洋邦間に蔓延る根本的な至上主義が取っ払われ、音楽を言葉通り「楽しむ」ような人が増えれば素晴らしいことのように思う。
ぜひ、サマソニでROCK!!
SUMME SONIC 2019
8月16日・17日・18日
《TOKYO》ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ
《OSAKA》舞洲SONIC PARK
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②ROCK IN JAPAN FESTIVAL
ROCK IN JAPAN FESTIVAL(以下ロッキン)は、サマソニと同じく記念すべき20回目を迎える。
ロッキンの特徴はなんといっても、日本国内のロック系アーティストがまとめて観られる利便性にある。サマソニやフジと違い、まだヘッドライナーを飾るようなアーティストは発表されていないと考えるが、既にフジファブリックやエレファントカシマシなどの他に、所謂ロキノン系とくくられる安定的なSEKAI NO OWARI、キュウソネコカミ、KANA-BOON、クリープハイプ、androp、KEYTALKなどの出演が発表されている。
(ROCK IN JAPAN FESTIVAL公式Twitterより)
そして特筆すべきは、YouTuberであるフィッシャーズの出演だろう。ネット上を中心に大きな批判を生んでいるものの、ロックインジャパン社が見据える新しい形の音楽イズムを垣間見ることのできる起用となった。
フィッシャーズが抱える視聴者層は主に小学生~高校生であるが、そんな視聴者がフィッシャーズを目当てにロッキンに足を運び、ロックや音楽に興味を持つその起爆剤として機能するとしたら、こんなに見事なカンフル剤はない。また、ロッキンは近年ロックバンドのみに限らずアイドルやポップスアーティストも多く出演している。時代の流れを考えた場合は、当然の判断となるだろう。
ヘッドライナーにはMr.Childrenなのか、サザンなのか、まさかの宇多田ヒカルなのか、注視して待ちたい。
ぜひロッキンでROCK!!
ROCK IN JAPAN FESTIVA 2019
8月3日・4日・10日・11日・12日
国営ひたち海浜公園
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③FUJI ROCK FESTIVAL
FUJI ROCK FESTIVAL(以下フジ)では、既に三日間のヘッドライナーは選出されアナウンス済みである。
フジの特徴は、蒼い山々が広がる広大な自然に囲まれて、音楽を聴けるというものだ。
フジのヘッドライナーを務めるのはTHE CHEMICAL BROTHERS、SIA、THE CUREという面子で、音楽好きには満足度の高いヘッドライナーではないだろうか。その他にはRadioheadのトムヨークのソロプロジェクト、THOM YORKE TOMORROW’S MODERN BOXES、JAMES BLAKE、日本からはELLEGARDEN、ASIAN KUNG-FU GENERATIONなどが参加する。
(出典:FUJI ROCK FESTIVAL公式HPより)
まず注目したいのは、Chandelierでヒットを飾ったSIAの初来日がフジであるということだ。ポップシーンの旗手となり得た彼女の初アクトは、見ものと言える。
またピエール瀧の不祥事によって、参加が危ぶまれた電気グルーヴも石野卓球のソロとして出演が確定。ファンには嬉しい報告となった。またサマソニにレッチリが出演するその裏で、RED HOT CHILLI PIPERSが出演。バグパイプを取り入れた変態的なプレイは必見。
ぜひフジでロック!!
FUJI ROCK FESTIVAL’19
7月26日・27日・28日
新潟県湯沢町苗場スキー場
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④RISING SUN ROCK FESTIVAL
RISING SUN ROCK FESTIVAL(以下RSR)の特徴は、北海道で開催されるということに加え、テントを持ち込み、キャンプをしながら一晩を明かすことができるというものだ。
出演アーティストは邦楽中心のラインナップであるが、オールナイトでイベントが開催されるフェスとなる。
(出典:RISING SUN ROCK FESTIVAL公式Twitterより)
今年のRSRのポイントは、やはり約17年ぶりに再結成が発表されたNUMBER GIRLの出演だろう。またフェスでは定番的アクトとなるTHE ORAL CIGARETTESやMy Hair is Badなどの出演もアナウンスされている。
その他ELLEGARDEN、銀杏BOYZ、クリープハイプといったロッキン的ラインナップもあり、期待の新人・崎山蒼志、King Gnu等も出演。吉川晃司や佐野元春といったベテラン勢も出演し、北海道らしいフェスとなっている。
そして前述したとおり、キャンプをしながら肉を焼くというフェスは類を見ない。北海道の広大な自然の中で、爆音で音楽を聴けるのはこのフェスならでは。
ぜひRSRでロック!!
RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO
8月16日・17日
石狩湾新港樽川ふ頭野外特設ステージ
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⑤SWEET LOVE SHOWER
SWEET LOVE SHOWER(以下ラブシャ)は、山中湖畔に特設ステージが用意され、森と湖に囲まれた自然体感型のフェスとなる。背後には大きな富士山が顔を出す、山梨県ならではのロック・フェスとなっている。また、山の中のフェスのため、涼しいのが特徴で、雨も降りやすくその場合は大変寒くなる。
出演アーティストは第二弾までアナウンス済みだが、今後更に出演者は増えていくこととなるだろう。
(出典:SWEET LOVE SHOWER公式Twitterより)
2019年のラブシャには昨年のヒットチャートを賑わせたあいみょんの他、never young beach、sumika、04 Limited Sazabysが出演。またOfficial髭男dismなどの比較的新しいアーティストが出演。
そして京都大作戦を企画している10-FEETも出演することが決定している。
弊社(OMOTE TO URA)は山梨県に本社があるため、ぜひ多くの方に山梨の自然を楽しみつつ、ロックしてほしい。
ぜひ、ラブシャでロック!!
SWEET LOVE SHOWER 2019
8月30日・31日・9月1日
山中湖交流プラザきらら
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2019年、令和に突入してはじめてのフェスが、夏になるに連れて開催される。ロック好き、音楽好きもぜひ、体調には気を付けて、全力で自分なりの楽しみ方をしてほしい。
また弊社では各フェスのレポートも掲載予定です。
この度はブログをご覧いただきありがとうございます。
次回もよろしくお願いいたします。
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ワダアサト
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フィッシャーズはありえん。許せない。 B’zのロッキン出演とはわけが違う。ロックではない、ということではなく、そもそも彼らはアーティストではない。他のアーティストに対する冒涜。
甘さをおさえたスポーツドリンク様
コメントありがとうございます。もちろんフィッシャーズの選出は大きな批判を浴びています。しかしロックインジャパンやサマソニなどのフェスは、近年動員数も大きく落ち込んでいます。そんな中、彼らの起用によって、再びロックを楽しいと思うヤングが増えるのも事実ではないでしょうか。私も諸手を挙げて賛成する立場ではありませんが、一つの試みとしては有りだと考えています。
2017年のロッキンでB’zを見たけど、あーあれは日本のロックの頂点だわーと思わざるを得なかった!フジロックのシーアがめちゃくちゃ楽しみです。ケミカルも。サマソニは流石のラインナップ。叩かれているけど、あんなフェスはアジアにないでしょ。
フィルム・ダッカン様
コメントありがとうございます。私も17年のロッキンに足を運びましたが、あれほどまでのプレイを過去に見たことがありませんでした。
同じくシーアはとても楽しみです。サマソニは必ず行きます。素晴らしいフェスです。