Yamanashi

5【山梨百名山・日本百名山】瑞牆山

瑞牆・金峰連嶺全容図

 

瑞牆山(みずがきやま)

Date:8月17日
都道府県:山梨県
標高:2,230M

瑞牆山は北杜市に位置する、奥秩父山脈を金峰山と並び代表する山です。この山を一言で表すとすれば「岩の山」であり、遠くから見ても、その花崗岩による岩稜帯は迫力に富んでいます。山梨百名山のみならず、金峰山と並んで日本百名山の一角に名を刻む、奥秩父の名峰です。

瑞牆(みずがき)、この言葉は神社の垣根を指す言葉だそうで、つまり「神域を外の世界から守る」という意味合いを包む山となります。数々の名山と同じように、この山もまた歴史が古く、弘法大師が修行した山として伝承されています。隣に存在する金峰山と同じく、修験者の修行の場であり、甲州修験道の中心地として登拝されていました。

 

 

絶望と希望を見せつけてくる

一般的な登攀ルートは瑞牆山荘を起点とし、富士見平を経由し、山頂に至るコースです。距離は7キロ程と比較的短いですが、累積標高は1,000Mを超えている、中々にアクティブな山です。

時期はお盆を超えていましたが、人気の山ということもあり、登山者の姿はかなり多いです。夏の日差しを受けながら、スタートします。

まずは瑞牆山荘より、富士見平小屋がある「富士見平」を目指します。急登というわけではありませんが、地味に疲れる登りです。徐々に標高を上げ、やがて見えてくるのが、瑞牆山の全貌です。

遥か前方には厳しく急峻な岩稜が乱立・剥き出しとなり、鬼気迫るものがあります。あそこに今から登らなければならない───という事実を突きつけられた途端、絶望を感じます。個人的には、山梨の山に於いて、最も格好いい山だと思います。

そして、金峰・瑞牆へのアプローチ・ポイントである富士見平小屋に至ります。周辺には丸葉岳蕗(マルバタケブキ)が咲き乱れ、鮮やかな黄色が夏山に映えています。

丸葉岳蕗

富士見平小屋から目指すのは、瑞牆系源流と桃太郎岩です。この源流に至るには、折角、富士見平まであげた標高を一度、落とす必要がありますが、ゴロゴロした岩場の登山道ですので危険箇所はありません。

源流に至ると、冷たい水が流れ、登山者の喉を癒します。この川の水は「平成の水百選」にも選定されていますので、本当に美しく、そして美味しかったです。

一度源流に出る

驚くほど冷たく、透明

この川を経てすぐに見えてくるのが「桃太郎岩」です。標高は約1800Mほど、巨大な岩が真っ二つに割れたように見え、迫力は満点です。

桃太郎岩

そして、この桃太郎岩を超えてからが、この瑞牆山の本格的な登山となります。死を近くに感じるような危険箇所こそありませんが、大きな岩場が連続し、一気に標高を上げていきます。一方で、大変人気の山ですから、毎年必ず遭難者が発生する山でもあります。

鎖場が連続。奥には石楠花(シャクナゲ)

ぐんぐん歩き続け、標高をあげていくと見えてくるのが、遠くから望んだ瑞牆山の象徴「大ヤスリ岩」です。この岩はクライマーに人気で、この日は見かけませんでしたが、ロッククライミングを楽しむ人たちもいます。

大ヤスリ岩

かつては遠くに、そして上方に見えていた大ヤスリ岩ですが、山頂からはそれを眼下に見下ろす、雄大な景色が広がっています。隣接する金峰山をはじめ、雄山富士、八ヶ岳などを見渡すことができます。夏の瑞々しい山々を一望しながら、空気をたっぷり吸い込みます。

手前:大ヤスリ岩、奥:南アルプス山系

山頂標識

八ヶ岳

左:金峰山・五丈石、右:富士

金峰山と並んで奥秩父連嶺を代表する名峰、瑞牆山。その荒々しい姿の一方で、山頂からの景色は本当に美しく、見ごたえのあるものでした。真夏とは思えない程、たおやかで爽やかな風が吹きつけ、山梨の山の豊かさとその広さを身を以て感じた一日でした。

 

1【山梨百名山】茅ヶ岳

2【山梨百名山・日本百名山】大菩薩嶺

 

3【山梨百名山】乾徳山

4【山梨百名山】大栃山


参考:「山梨百名山グレーディング表」やまなし観光推進機構

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