山梨の山野草・高山植物

山梨県にもあるイチョウシダ

 

銀杏羊歯(イチョウシダ)は石灰岩地に特異な小型のシダ植物の一種で、倒卵形で左右相称の裂片を銀杏の葉に見立てて、この名があるとされています。

銀杏羊歯(イチョウシダ)
Asplenium ruta-muraria
環境省RDB:準絶滅危惧
山梨県RDB:絶滅危惧lA類

このイチョウシダは全国的に稀なシダであり、その主な要因は、そもそも石灰岩地そのものが少ない点が挙げられます。

山梨県内の個体数は極めて少なく、絶滅危惧lA類に分類されています。

また、石灰岩地に特有のその他のシダ、クモノスシダやツルデンダなども確認することができました。

蔓連垜(ツルデンダ)

 

場所を移動し、次に調査・確認したのはチャセンシダです。

茶筅羊歯(チャセンシダ)
A. trichomanes
環境省RDB:ー
山梨県RDB:絶滅危惧lB類

チャセンシダは山梨県南部の山地帯に見られる小型のシダで、石垣や林道沿いなどにも確認することができました。

中軸が茶色になり、葉身は線状披針形となります。この中軸が青いタイプを青茶筅羊歯とし、いずれも個体数はあまり多くありません。また、こちらもイワヒバ等と同じく、販売するために盗掘されるシダ植物であるが故に、絶滅危惧lB類となっています。

シダ植物は極めて原始的な形容をしているのに加え、その種も多く、山梨県RDBではおよそ70種ほどのシダ植物が絶滅危惧植物に指定されています。まだまだ勉強が不足している身ですが、ゆっくりと学んでいきたいと考えています。


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