ROCK STAR.
ロックスターはいつの時代だって、カッコいい。
ロックスターはいつの時代も、時代そのものを創ってきた。彼らの衣装は、彼ら自身の矜持と時代を映してきた。
そんなロックスターの衣装をOMOTE TO URAがピックアップ。
※今回は40歳以上の方をピックアップ。それより若いと「スター」と言うのに違和感がある。
〖Overseas〗
Steven Tyler(From AEROSMITH)
Freddie Mercury(From QUEEN)
W. Axl Rose、Slash(From GUNS N’ ROSES)
John Lennon(From THE BEATLES)
Ritchie Blackmore(From RAINBOW)
Mick Jagger(From THE ROLLING STONES)
Sid Vicious(From Sex Pistols)
Robert Plant、Jimmy Page(From LED ZEPPELIN)
Gene Simmons(From KISS)
Kurt Cobain(From NIRVANA)
Noel Gallagher(From oasis)
David Bowie
〖Japan〗
忌野清志郎(From RCサクセション)
高崎晃、二井原実(From LOUDNESS)
氷室京介(From BOØWY)
甲本ヒロト(From THE BLUE HEARTS)
桑田佳祐(From サザンオールスターズ)
稲葉浩志、松本孝弘(From B’z)
Yoshiki、Hide(From X JAPAN)
hyde(From L’Arc〜en〜Ciel)
TERU(From GLAY)
宮本浩次(From エレファントカシマシ)
Steven Tyler(From AEROSMITH)
(出典:https://www.barks.jp/news/)
スティーブンタイラーはいつだって「ダサい」格好が似合う。「合う」「欲しい」ではない「似合う」の人だ。
彼の格好を見ると確実にブルースからの影響が見て取れる。エアロの音そのものだ。
Freddie Mercury(From QUEEN)
(出典:https://www.pinterest.jp/)
フレディマーキュリーは基本的に上半身はランニングシャツか裸だった。
これまでのロックミュージシャンとは違う、新しいミュージシャン像を作り上げた人。
はっきり言って、今の感覚としては「ダサい」。だが、フレディの持つ圧倒的な歌唱のパワーが、服装の「ダサさ」を軽く飛び越えている。
W. Axl Rose、Slash(From GUNS N’ ROSES)
(出典:https://www.gq.com/)
(出典:https://www.revolvermag.com/music/)
アクセルローズが若い頃は、基本的に短パンだった。これは稲葉の真似したスタイル。ガンズからの流れは否定できない。
今は見る影もないが、当時のバンダナ×短パンスタイルはめちゃくちゃかっこいい。
スラッシュは常にロングハットを被り、サングラスを着用している。Gibsonを持つギターヒーローになり得た。
世界で最もGibsonが似合う一人だと思う。
John Lennon(From THE BEATLES)
(出典:https://americanwave.ti-da.net/e3242773.html)
きっとビートルズほどファッションに影響を与えたシンガーはいないのではないか。
タイトなモッズスーツからサイケへの移行、それがまたアート界に与える影響も大きかった。
ビートルズが異端なだけだが、この頃は音楽がファッションに与える影響が大きかった。
書くタイミングがあれば、その時に詳しく書きたい。
Ritchie Blackmore(From RAINBOW)
(出典:https://nme-jp.com/)
RAINBOWと言えば、このモーツァルト風もじゃもじゃヘアー。ファンの方すみません。
しかしロックの創世記のイメージを形作った張本人。
これがパープルやもっと言うとゲイリームーアにもつながるのだろう。「HR」という言い方をした時の代名詞。
Mick Jagger(From THE ROLLING STONES)
(出典:https://www.golfdigest-minna.jp)
ミックジャガーもタイトなジャケットがよく似合う。エディの頃のサンローランなんか、抜群に似合うだろう。
服装を含めた、全身と声で会場を掌握するTHEロックンロールスター。
Sid Vicious(From Sex Pistols)
(出典:theclash1976.blog.fc2.com/)
シドヴィシャスは常にライダースを脱がなかった。社会とぶつかりあうその様が、彼の服装にも顕れていた。それが彼の矜持。
この頃、ロックは体制とは距離を置き、反体制、反権力の象徴だった。
それが社会と時代の安定と共に娯楽のようなものに変化していったのも面白い。
Robert Plant、Jimmy Page(From LED ZEPPELIN)
(出典:https://www.rollingstone.it/)
時代を感じさせる裾広がりのパンタロンにタイトなトップスを合わせる「時代性」。
ロバートプラントもジミーペイジも、今の多くの人がイメージする「昔のロック」ではないだろうか。
Gene Simmons(From KISS)
(出典:https://nme-jp.com/news/378/)
見て、察してほしい。
これこそ「矜持」そのものでしょう。
Kurt Cobain(From NIRVANA)
(出典:https://www.wmagazine.com/)
このカートコバーンというシンガーは、間違いなく一つのファッションスタイル「グランジ」を作り上げた張本人だ。
長髪で気だるい感じ、グランジファッションそのものを、確立した人。
このグランジが、日本の下北ライクなアンダーグラウンドカルチャーに通ずるものがある。
Noel Gallagher(From oasis)
(出典:candy-store74.blogspot.com/)
この人のスタイルも「普通」なのに、なんか尖っている感がある。GibsonES-335のイメージが強い。
常にストレートな暗い色のパンツを着用している。
ノエルのイメージ的に「着れればいい。僕は音楽をやっているんだ、アクセルローズなんてダサいだろ?」とか言いそう。
David Bowie
(出典:https://wmg.jp/davidbowie/)
デヴィッド・ボウイはKansai Yamamotoの洋服を着た上図のビジュアルがとても強烈。
忌野清志郎(From RCサクセション)
この人は外せない。RCと忌野清志郎の音楽が、彼の服装にも如実に顕れている。ぶっ飛んでる感じ。
色使いの多いSEX PUNK的なイメージがある。
このスタイルは彼が着るからこそカッコいい。
高崎晃、二井原実(From LOUDNESS)
高崎晃「今の若い人たちは内面を磨こうとしない。音楽そのもので勝負したい」。
だからタッカンは基本的にフィジカル的に動きやすい服装がメイン。ホルモンの亮君ではない。
二井原は小柄ながらも、フロントマンたる衣装が多い。
氷室京介(From BOØWY)
近年の服装はロックミュージシャンの代名詞。このお方も時代と共に大きくファッションが変わった。
元からフロントマンであるし、年齢を重ねたことによって、「ヒムロック」が今、カッコいい。
甲本ヒロト(From THE BLUE HEARTS)
(出典:the-tac.net/)
日本のパンクの代名詞はこの人、甲本ヒロト。
大抵はスキニーにライダースが多かった。イギリス・パンクの流れを汲んだ第一人者。
忌野清志郎の葬儀の時のライダースが、強く強く脳裏に焼き付いている。
桑田佳祐(From サザンオールスターズ)
近年はジャケットスタイルが多い。これは確実に歌謡からの影響。
サザンオールスターズはロックであって、ロックではない。しかし日本の歌謡界を引っ張ってきたという自負すら感じられる。
時代の影響もあってタイトなものも多いが、服に着られていない人。
稲葉浩志、松本孝弘(From B’z)
(出典:B’z Official Twitter)
稲葉浩志が着る服は、なぜかなんでも稲葉浩志そのものになる、不思議な人。
初期の短パン、スケスケ衣装、真っ黒衣装、街でこんな人がいたら嫌ではあるが、稲葉浩志が着ると「B’zのシンガー・稲葉浩志」になる。そしてステージの上では唯一無二の圧倒的存在感をまとっている。
松本孝弘はタイトな黒パンにノースリーブが多い。会場をギターを斜めに構えながら、縦横無尽に駆け抜ける姿が音から感じられる。
そして彼らを見るとロックの歴史が感じられて面白い。
Yoshiki、Hide(From X JAPAN)
(出典:ryoujun-we-are-x.cocolog-nifty.com)
ブランドをはじめてしまったYoshikiは、裸をよく見せる。
特筆すべきはhide。ホンモノの音楽の伴ったヴィジュアルの元祖ではないか。パンキッシュでありながら、独自のスタイルがある。
今生きていたらundercoverなんかが衣装提供しそうな感じ。
hyde(From L’Arc〜en〜Ciel)
(出典:https://ameblo.jp/miyabie0227/)
小柄でありながらも、hydeの持つ「ロック感」が、服装にもうまく表れている。V系とは言われながらも、時代性をうまく取り入れたファッション。
「小さい」と揶揄する人は、彼が「小さいからカッコいい」ことに気づいていない。
TERU(From GLAY)
(出典:https://www.barks.jp)
BLACKのジャケットが本当によく似合う。特に初期のネクタイをしめたスタイルは、日本におけるモードの先駆けのようで、美しい。
「場の掌握」という意味では、才あるミュージシャンである。
宮本浩次(From エレファントカシマシ)
この人もBLACKのジャケットと、白シャツがよく似合う。
装飾過多ではない、無垢な格好良さがある。それでいて力強く歌うものだからカッコいい。
ざっと紹介したが、このように多くのロックミュージシャンが時代を創り、また彼らの矜持そのものも衣装に顕れている。
この記事を書きながら気づいたが、やはり一流のミュージシャンは「服に着られていない」人が多い。
そして衣装を見れば、「どんなミュージシャンなのか」が想像できる。
会場を縦横無尽に駆けぬけシャウトをかます人や、斜に構えロックを鳴らす人、愚直にオーディエンスと向き合う人…。
そんな彼らの姿が目に焼き付いて、離れない。
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