山梨県南部で笹百合(ササユリ)“Lilium japonicum”が咲いていた。
ササユリはユリ科ユリ属の多年草で、本州中部以西から四国・九州に生育する、日本固有のユリである。
比較的多くの人に名を知られたユリではあるものの、私の住む山梨県のRDBでは絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定されている。
草丈は50㎝~100㎝とかなり大きく、葉は互生、花被片は10㎝~15㎝と大きい。花色は画像の通り淡い桃色で、先端がわずかに反り返る。
山梨県の自生地3か所ほどと非常に少なく、それ故にRDB入りをしてしまっている。
減少の主な要因として考えられるのは、盗掘と鹿の食害、そして自生地の林床・草原の極端な乾燥化である。この種は環境の変化に大変敏感なうえ、初花を咲かせるまでには7年ほどかかるとされている。
また来年も、そしてその先も見られるように、花好きの一人として願いたい。
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