【縮緬葛:チリメンカズラ】
Asiatic jasmine
Trachelospermum asiaticum
チリメンカズラ(引用:e-bonsai)
チリメンカズラはキョウチクトウ科テイカカズラ属のつる性常緑低木。
チリメンカズラはテイカカズラの矮小性品種とされますが、
・テイカカズラ
の他、
・ハツユキカズラ
・ゴシキカズラ
・チョウジカズラ
などが盆栽に利用されます。
またマツブサ科サネカズラ属に属する、
・ビナンカズラ
なども利用されますが、植物学的には「チリメンカズラ系品種」と「ビナンカズラ系品種」は異なります。
【基本の育て方】
基本的には日光・水ともに好みますが、陰樹の性質を持ちますので、直射日光に当てることは避けてください。特に7月~9月までは半日陰で管理します。また、風通しを確保することを前提として、管理します。加えて、寒さには強くありませんので、冬季にはムロなどで保護します。
【基本の水やり】
春秋:一日に一回
真夏:一日に二~三回
冬:二日に一回
を基本とした水やりを行います。チリメンカズラは乾燥には強いため、表土が乾いてから灌水します。
【施肥】
チリメンカズラは芽摘みと剪定を繰り返し、小枝を増やしていく作業が欠かせません。その為、しっかりめに施肥するのを基本とします。春肥として油カスなどの固形肥料を断続的に施肥、真夏は一旦外して、秋肥も施肥します。元肥としてマグァンプKを与えておくと安心です。
【芽摘み】(4月~)
チリメンカズラの芽摘みは、主に小枝を充実させるために行います。重要なのは「ケヤキ」のような細かい芽摘みではなく、一旦伸ばしてから摘む、ということです。(摘むというより剪定に近い)
芽摘み
【剪定】(5~6月、9月)
チリメンカズラは手入れをしなければ上へ上へと伸びていく性質を持っています。そのため、新芽が出揃った5~6月頃と9月頃に「追い込み剪定」を行います。
剪定
この剪定では、全体のバランスを見ながら樹形を整えていきます。細い枝は大まかに剪定しても、暖かくなると新芽が出てきますので、遠慮せずに剪定します。ただし太枝を剪定しますとそこからヤケが入り、枯れこむことがありますので、避けるかカットパスターなどの保護剤を塗布してください。