Rock

B’z「NEW LOVE」Review of all songs

 

本日はOMOTE TO URA特別篇として、5月29日にリリースされたB’zのニューアルバム「NEW LOVE」をレビューしていく。※未聴の方は読むのをお控えください。また特別篇なので、いつもとテンションの違う箇所が多くございます。

「NEW LOVE」はB’zとして通算21作目のオリジナルアルバムであり、前作「DINOSAUR」からちょうど一年半ぶりのアルバムである。B’zとしてシングルを未収録のオリジナルアルバムは初めてだ。

 

 

①全体のレビュー


2017年、良い肉の日にリリースされた30年の節目となるアルバム「DINOSAUR」。自らの音楽性を「古くさく」と形容し、所謂ダイナソーロック的立ち位置を自身で認識したうえでリリースされた本作は、まさに30年の節目を迎えるのに相応しい「ジャンル:B’z」というアルバムだった。

DINOSAUR(出典:https://bz-vermillion.com/より)

LOUDNESSの高崎晃とのトレードによって手に入れたランダムスターサウンドと、ギターを何本重ねたのか分からない厚みのある松本孝弘・極太サウンドでスタートしたタイトルナンバー「Dinosaur」から、ドラマティックで”強い”歌唱を魅せた稲葉浩志のPurple Pink Orangeへの帰結は、純粋に70年代HRからの影響、B’zというバンドがこれまで体現してきたその矜持を感じ取れるものだった。

─────そして、だからこそ、そのアルバムを今作「NEW LOVE」では超えることが出来るのだろうか、あの最強HRアルバムをB’zというバンドは追い越すことができるのか、そんなことばかりが気になっていた。しかし、いつものように稲葉浩志の詞を読み、そこからサウンドを聴いていくにつれ、その心配が杞憂であることを知った。この「NEW LOVE」はキャリアを積み、日本一CDを売り上げた人たちとは思えないほど「新鮮」で、B’zというグルーヴを継承しつつも、新たな一つの「ポップさ」や軽薄ではない「陽」の空気感が満ち溢れていた。

NEW LOVE(出典:https://bz-vermillion.com/より)

はっきり言って、2000年代の最高傑作と言っても過言ではない。過去の作品が劣っているというわけではなく、軽く前作以前の作品を追い越してくる、ということだ。だから私は曲を聴いていくにつれ、笑いがとまらなかった。公式ウェブサイトの紹介文にある通り「心地よい至高のバイブス」が走っていた。

松本孝弘は「最新作が一番好き」と常に言ってきた人であるが、その言葉どおり、私もあなたたちの最新作が一番好きである。マジで好き。ほんとに、凄いわ。はぁ。

 

 

②各曲レビュー


⑴マイニューラブ

前作Dinosaurと比較し、トップに配するには少々パンチが弱いか、とも思っていたものの、それは後のTak VS Joe Perryゴリゴリサウンドの展開を考えてのことだったのね、という印象。はぁ、失礼しました。歌詞に配置された「Ride on time」と「Show must go on」は山下達郎とQUEENへのリスペクト?というのは考えすぎだろうが、タイムリーであったのは確かだ。リズムとしては非常にハネが強くグルーヴィーで、リフがとんでもないくらいに印象的。

 

⑵兵、走る

こちらはLIVE-GYM Pleasure2018 -HINOTORI-までサポートメンバーを務めたBarry SparksとShane Gaalaasが唯一参加した作品。バリーとシェーンが参加していることで、クラシカルで正統派ロックを鳴らしているし、何より松本のG.ソロがほとばしっている。こうして前のメンバーの楽曲を聴くと、やはりカッコいいと思ってしまうが、今作「NEW LOVE」が見せた”新境地”にも、違う形の良さがあると信じていたら、本当にあった。リポビタンDとのタイアップで発売前に一部を聴くことができたが、こうして全体を聴くとめちゃくちゃROCKで、カッコいい。シンプルにカッコいい。この曲は「NEW LOVE」のカラーを位置付ける重要なポイント。「たとえ己が倒れようと志だけはつないでゆく」がラグビー日本代表を想起させて鳥肌もの。

 

⑶WOLF

ファンキーなホーンセクションが印象的なナンバー。Takサウンドとしては久しぶりにキレあるクールながらも優しいカッティングが滅茶苦茶に嬉しい。亀田誠二がファンキーなグルーヴを持ち運んでくれた。稲葉詞では久しぶりの景色が受動態となった。「俺は荒野」。ONEの「道は眠って踏みだされる一歩を待ちこがれている」以来だろうか。韻も稲葉浩志らしいし、妖しさと孤独な陰のエネルギーが充満しているようにも感じられる。

 

⑷デウス

CMで使用されているのをちらっと聴いてはいたものの、ここまでハードでラウドで重たいサウンドだとは思わなかった。正直CMの段階では残念だな、と思っていたが、今では手放しで絶賛できる。これぞB’zマジック。新しいサポートメンバーとなったブライアン・ティッシーのドラムが効いている。Blue Sunshineとはまた違ったタイプの強固な意志のあるサウンドと突き抜けるような疾走感がたまらない。デウス=神のことではあるものの、「Oh yes I’m ready」と配置するのが実に稲葉浩志らしいし、「赤い河よ~」にも重なる。「雨は上がり 雲は散って 青の支配」という情景描写の突飛な才。

 

⑸マジェスティック

タイアップ先の企業の意向に合わせて、こんな曲を作れる才能にただただ頭が下がる思い。ポッキーには申し訳ないが、最後までチョコたっぷり感がある。もちろんポッキー買いまくってます!!サウンド的には初参加となったドラムス玉田豊夢が、優しい音を鳴らしている。初期のB’zバラード傑作選の仲間入りをしそうな予感がばんばんする。今作では唯一ブルース色やロック色を排除した王道バラード。あと、稲葉さんって歌うまいよね。

 

⑹MR.ARMOUR

AC/DCやVan Halenのようなリフの強さ、言わば正統派ハードロックの雰囲気を持ち合わせつつも、B’zとしてのグルーヴも維持し続けるこのスタイル。マイナーキーがメロウなイメージをぷんぷん放っている。妖艶なTakトーンとブライアンのポップでポジティブなドラムが混在して、G.ソロの裏のベースも楽しい。LPで聴いた方がその魅力を存分に感じられた。なぜかは分からない。ダサい鎧、脱ぎ捨てた代わりに弊社では夏以降、カッコいい鎧(洋服)販売いたします。

 

⑺Da La Da Da

初期のKing Crimson等が鳴らしていたプログレサウンドのような音からスタート。音はHRのそれであり、なおブルース感もあるし、随所に散りばめられたリフとストリングスはLed ZeppelinのKashmirを思い出させる。Kashmir、良いので是非聴いていただきたい。Stone Temple PilotsのRobert DeLeoの”間(ま)”が秀逸。松本がBURRN誌上で語ったように「稲葉君でないと歌えない」というのはその通りだし、ストリングスのフレーズを考えたTak、好きです。

 

⑻恋鴉

恐らくセクシーなバラードか、という想像を裏切るメロディとワウ。BURRN誌インタビューで松本の語る「ギターと歌のユニゾン」そのもの。Aメロを引き立てるベースと、G.ソロの裏と重なるベースラインは新サポートのMohini Dey。The 7th Bluesの頃の7thサウンドにも近く、こんなに抒情的でありながらも「恋の滓(かす)」と歌うのが稲葉浩志。

 

⑼Rain & Dream

Raging River、光芒に次ぐB’zの様式美全開の曲。ずっとずっと求めていた。AerosmithのJoe PerryとTak、本当に感動した。”弾き倒す”という表現があるが、まさに両者弾き倒している。かと言ってAerosmithがずっと表現してきたいわゆるエアロ流・ブルースにはなっていないし、Joe Perryが遠慮なく弾いてくれているお陰でTakの最強ギターロックトーンが引き立っていて心震えた。久しぶりの音楽体験をした。稲葉浩志の冒頭の歌唱も厚く、声に深みを感じ取ることができる。詞も確固たる稲葉の信念と、自分の心に刻み付けたい「自分以外は傍観者」。今のB’zをB’zたらしめるナンバー。

 

⑽俺よカルマを生きろ

このタイトルのダサさ、未だ健在である。「太陽のKomachi Angel、好きなんだよね」というのと同等に恥ずかしい「俺よカルマを生きろ、好きなんだよね」感。ネットの掲示板で次のアルバムの収録曲はこれ!というガセが流れそうなタイトル。イントロから流れるJeff BabkoのオルガンとTakのバッキングが楽しい。THE CIRCLEでは宗教的(仏教的)円環の要素を見せているが、本楽曲はポジティブ的「自業自得」というのが新鮮な価値観のように感じた。

 

⑾ゴールデンルーキー

ゴールデンボンバーの鬼龍院翔がときめいているに違いないナンバー。若いリスナーにはビンビンに響きそうな”陽”の色を持っているが、世代間でその受け取り方が変わるような気もする楽曲。稲葉さんに「世界を動かすのは君」と言われたら、つまり私、となる。そして稲葉浩志は常々「夢を持つことが大事」とは言わない。私がお世話になっている方も「夢があるのは素晴らしいけど、なくたっていい」と言う。個人的に重なって響きました。

 

⑿SICK

おい、Mohini~。見事にやられました。一撃必殺、というイメージ。B’zのバックを務めるという報があった時、正直バリーの重たいHR的グルーヴが消えるのか、と残念だったが、Mohini Deyさんごめんなさい。本楽曲はベースにおける一つのハイライト。Takソロもかなり好き。後半の印象を決定づける重要な楽曲であるし、このベースラインはやはりJeff Beck的と言えば正しいのか。オルガンも楽しいし、詞もまさに「乱高下」的で、あぎゃぎゃぎゃシャウトも嬉しい。

 

⒀トワ二ワカク

ビッグな縦ノリが印象に残る。Aerosmithの一応最新作(2012)「Music from Another Dimension!」に収録されていてもおかしくない楽曲。稲葉浩志の率直でどストレートな意志が垣間見れる詞であり、「冷凍保存するっきゃない」とか、可愛すぎる。プリキュアが言いそうな台詞。この可愛さとサウンドの矛盾というのかギャップが、オーディエンスを引き寄せ続けているんだなとしみじみ。

 

 

そして歌詞カードを読みながら気づいたことがあるのだが、それはやっぱりCDが良い、というまるで時代遅れな意見である。ネットで詞を見ても、その全体像が入ってこず、一部分のみだけが表示されてしまう。このことは俯瞰して詞を読めず、相互的な関係が読み取れないことを意味する。音楽はもちろん一人の力だけでは生み出されるものではないし、ジャケットもアートワークも多くの人が携わってできたものだということを痛感した。

個人的な話にはなるが、私が今請け負っている仕事の一つに関東のとあるインディバンドからジャケットとカードの依頼というものがある。それだけでこんなに大変なのだから、気になる曲、好きな曲はリスペクトをもって”購入”してほしいと思う。

 

また本作「NEW LOVE」は、「令和一発目の意欲作」や「最新作」という言葉ではくくれないほど、実にB’zらしいロックンロールの仕方をしている。近年邦ロックと呼ばれるバンドが人気を博す中、このスタイルのハードロックは本当に稀有で類を見ない。もちろん今活躍する若いバンドも素晴らしい楽曲を生み出しているし、私も聴くが、50歳を超えた男たちの生きざま=つまりロックを、今、聴くのも絶対に悪くないはずだ。

また本日アップした通常のコンテンツ『MUSIC:ロックの歴史第四篇「80’s~メタルとガンズの躍進」』も是非ご覧ください。


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20 Comments

  1. うーん、近年読んだ様々なレビューの中で、最も紳士的アティチュードでユーモラスで秀逸でした。このレビューが素晴らしいのは、B’zしか聴かない人に彼らがルーツとしてきたバンドを聴くようにさり気なく促していることでしょう。無論主観は含まれていて当然ですが、その主観はワダさんの音楽的バックグラウンドによってきっちり根拠があると感じました。

    1. ぼししぼしし様
      コメントありがとうございます。まず、お褒めの言葉をいただきまして誠に光栄でございます。私個人の意見といたしまして、多くのB’zフリークにはたくさんのロックを聴いていただきたいという思いが強くあります。彼らがルーツとするバンドには様々な素晴らしいバンドがたくさんあります。そんな思いで書いたレビューでした。
      次回もよろしくお願いいたします。

  2. 素晴らしいレビューでした!✨感動しました。「すごい!かっこいい!」だけのレビューとは比較できないほど、具体的で楽しく読ませていただきました。

    1. armour 様
      コメントありがとうございます。お褒めの言葉をいただき、重ねてありがとうございます。

  3. どうせありがちな「ここがかっこいい」とか「ギターが泣いてるう」とか、そういうレビューだと思っていたら、大間違いだった!ZeppとかAreoをしっかり紹介して、その上でユーモラスなエピソードを語れるレビュー!素晴らしかった!

    1. 安藤君ですよ 様
      コメントありがとうございます。今回のツアータイトルにもあらわれているように、ツェッペリンからは大きな影響を受けていることは間違いなさそうでしたね。

  4. ゴミのようなレビュー。にゅーらぶ、さらっと聴いたけど時代遅れなサウンドで、日本でこんな音楽やってるのこいつらだけだろ。ワンオク聴けワンオク。

    1. 全部聴いてから言った方がいいですよ〜
      確かに時代遅れだが最新の時代遅れなんだなーこれが
      ワンオクは良いバンドだと思うけど貴方のような音楽的程度の低いファンが多いとワンオクが可哀想ですね

      1. 果たしてそうかな 様
        コメントありがとうございます。「最新の時代遅れ」。いいパワーワードだと思います。その通りだと、いちいち頷いてしまいました。

    2. 用はない 様
      コメントありがとうございます。この記事を書いたワダアサトです。まず一点申し上げさせていただくと、私なりに真摯に書いた記事を「ゴミ」となじられるのは良い気持ちがしませんし、憤りを感じます。しかし「日本でこんな音楽やってるのこいつらだけだろ」には全面賛同致します。だから稀有で、ハードロック的サウンドが素晴らしいのです。ダイナソーロックなのです。ワンオクロックの新作も当然聴きましたよ。あまりポジティブな会話ができそうにありませんので失礼致します。

    3. なんだお前 黙ってワンオクだけ聴いとけ。世界基準のサウンドではないよ到底。君はあれか、ツェッペリンとかパープルを知らないたちか?かわいそうな人種だな

  5. ライナーノーツこちらのレビューに差し替えて欲しいです笑
    素敵なレビューを見れて嬉しいです!

    1. ラッキー 様
      コメントありがとうございます。お褒めの言葉をいただき、本当にありがとうございます。

  6. さーすーが、ワンオクファンの民度だわwww「ワンオク」聴いて、頑張れ!4番の人!www

    1. 偽物のワンオクファン 様
      コメントありがとうございます。4番の方のコメントがワンオクロックのファンの総意ではないかと思います。

  7. 大変興味深く拝読しました。
    最近、音楽との関わり方が変わったせいか、この曲が好きという表現は耳にしますが、このアルバムが好きという表現を耳にする機会が減ったように感じます。
    きっとこの方とNEW LOVEの楽曲について語り合えたら楽しいだろうなと感じさせられたレビューでした。
    私にとってもNEW LOVEは素晴らしいアルバムでした。

    1. codada 様
      コメントありがとうございます。サブスクリプション配信や単曲購入によって、確かに音楽の聴き方も変わり、アルバムを盤として意識することも減りましたね。重要なポイントを気付かせてくださいましてありがとうございます。
      お褒めの言葉もいただいてありがとうございます。大変嬉しいです。

  8. はっきり言います。このアルバムは令和という時代を決定づける見事な作品でした。BURRN誌登場、サマーソニックのヘッドライナーといった、もはや世界的と言っても過言ではないハードロックにおける兵がB’zというロックバンドなのでしょう。これまでのサポートメンバーは、本当に超一流の方々ばかりで、世界的に見ても稀有な演奏力の化け物でした。しかしそれを一新して挑んだTak Matsumotoのチャレンジには感服致すばかりです。「ここで変わらなきゃいけない」という想いを31年目にして持つ稲葉浩志と松本孝弘両名は、素晴らしいロック的精神を持っています。

    兼ねてからB’zというバンドは立ち位置が常に曖昧なバンドでした。ハードロックを中心に置きながらも、売れてしまうしオリコンでも常に一位。ロキノンからは見離され、BURRN誌からは罵倒され、日本ロック界やポップ界からも一定の距離を置かれていたバンドでした。WOWOWがB’z25周年時に放送した特集内でも、彼らは「居場所が見つけられなかった」と笑っていました。彼らが接するのはチャドスミスやビリーシーンと言った海外のバンドの方、バックにはマイケルシェンカーのサポートを務め上げたバリースパークスとシェーンガラースが配置されていました。

    居場所がない、孤独、自身のスタイルに対するジレンマを抱えつつ、怪物バンドと化した彼らの力が、このNEW LOVEというアルバムで爆発したかのように思えます。だからこの作品は、正真正銘の「名盤」なのです。未だに彼らを揶揄する人々はこのアルバムを聴いて、ぐうの音も出ないはずです。それほどまでに、このサウンドは松本孝弘と稲葉浩志の精神が凝縮され、とにかく濃いハードロックを鳴らしているのです。バックバンドが変わろうと、稲葉浩志の声と松本孝弘のトーンがあれば、それはもうB’zなのです。確信的B’zのサウンドなのです。

    そしてこんなにこだわり尽くして、突き詰めたサウンドの作品を、今日本のどんなバンドやミュージシャンたちがリリース出来るでしょうか。今の時代はもはやハードロックなど終わったコンテンツなのです。世界のどの国を見てもハードロックをやっているバンドなど皆無です。しかし超細部までこだわり、神経をすり減らしながら作ったこのアルバムは、まさに絶品でした。日本と世界のミュージックシーンのメインは、マクドナルドやZaraのような「ファスト」で手軽なものになっています。でも、このアルバムだけは違う。ビリーアイリッシュ、サチモス、スレイヤー、キングヌゥ、米津玄師、ワンオク、もちろん嵐もAKBも、色々なバンドやアーティストを聴いてきました。でもこのアルバムとB’zだけは、「格が違う」んです。泣けてくるんです。ポップでポジティブなカラーがあるのに、泣けてくるんです。ああ、これが新生B’zか、とも、やっぱりB’zだ、とも、日本が本当に誇るバンドだ、とも思うのです。

    「ラリーとは比べ物にならない」とか「ただの歌謡曲ユニットだろ」とか「ふっ、B’z」などという、外野からの小さな声はもはや彼らにとって悩みのタネですらありません。このB’z道はB’zにしか切り開けないし、繋いでいくこともできない超圧倒的な「ロック道」なのであります。

    そしてワダさんは私より随分若く、この世代の人でハードロックやメタル、UKロックに造詣のある人はいないでしょう。みんな、音楽を歌詞カードをたどりながら、またはレコードをかけながら聴くことはしないのです。でも、だからこそ若いあなたに、こんなに正しい言葉でレビューしてもらったことが本当に嬉しく思うし、若い世代にもそういう発信力と求心力、素晴らしい聴き手がいるのだと思いました。
    まだ若いあなたのような人が、これからの世代にロックと世界中の音楽を伝えていく必要があるのです。是非、頑張ってください。私は36のおじさんですが、あなたのお店に必ず行きますし、あなたと朝までさまざまなロックの話をしたい。そして私をオシャレにしてもらいたいものです。頑張って。応援してます。

    1. ロックが好きな36のおじさん 様
      コメントありがとうございます。ロックが好きな36のおじさん様がこのコメントに残してくださったとおり、B’zというバンドの立ち位置は決していいものではなかったですし、現在も良いものではありません。しかしロックに精通し、しっかりとその生身のサウンドを聴く人は、そのグルーヴに心躍り、また人生の一部になっていると思います。
      また私個人に対しても、大変うれしいコメントをいただきましてありがとうございます。私自身も、目の前のことを一つずつクリアして、小さな夢を一つずつ叶えていきたいと強く思っています。応援よろしくお願いいたします。

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