マキシマム ザ ホルモン。
マキシマム ザ ホルモンは1998年に東京都にて結成されたロックバンドだ。バンド名の由来は…
と、書こうとしたがやめた。
細かいことはWikipediaに載っているし、彼らを真面目な態度で、堅苦しく書いたところで、その魅力は伝わらないはずだと思うからだ。
だから今日は私自身の経験をもとに、マキシマム ザ ホルモンについて書き尽くしていく。
①ホルモン初体験
2017年8月5日。
ROCK IN JAPAN FESTIVAL、通称「ロッキン」に長年、確執が噂されたB’zの出演が半ばサプライズ的に公式からアナウンスされた。そのことで「ロッキンに本格的に行かねば、これは伝説になる」と決心したのだが、B’zのステージ以外に私はもう一つお土産を持って帰ることとなった。
それがマキシマム ザ ホルモンというバンドを知れた、ということである。
恥ずかしながら私は日本のバンドというものに対して、あまり興味がなく、ホルモンのステージだって冷めた目で見ようと思っていた。だが、約6万人を収容できるロッキンジャパンのステージ、グラスステージには異様な空気が演る前から漂っていた。
彼らの演奏する前のサウンドチェックの時間から度肝を抜かれたのを、よく覚えている。ホルモンの前のバンドはback numberで、彼らとはドラムの響きが全く違う。これにはとにかく驚いた。スタジアムクラスのライブバンドが放つ、地面が揺れる感覚。「音」というものが、「波形」であることを、そして「振動」であることを、確かに感じた。
そして彼らのステージが始まった。
彼らのステージは音楽そのものの持つエネルギーと、ハッピーさが満ち溢れていたし、それと同時に演奏時のまるで爆発したような音像に、鬼気迫るものを感じた。
音楽には常に「批評」や「評価」というものが付きまとう。古くはThe Beatlesにはじまり、Stonesだって、Led Zeppelinだって、そういった音楽好きの人々の「声」が常に伴っていた。しかしそんなことを考えるよりも、「『音楽』そのものを感じたらどうか」とビンタを食らった気分だった。
彼らの渾身の演奏に、どうしたって身体は動いてしまうし、どうしたって真っすぐ立っていることなんて出来なかった。私や私の友人の後ろにいた、恐らくはフェス慣れしていない人々が退場していくその様すら、楽しそうで、これは初めてのことだった。
オーディエンスが私たちの目の前で巨大な生き物と化し、物理的な渦を作っていくその姿たるやフェスの面白みであり、そこに落ちる汗の雫の量を想像せずにはいられなかった。
そしてそれと同時に「なぜ今まで聴かなかったのだろう」という思いがこみ上げてきた。それまで私が知っているホルモンの曲は「恋のメガラバ」くらいのもので、その存在を知っていたって爆音で聴こうとは思わなかった。
しかしこの時のホルモンは、めちゃくちゃに格好良かった。めちゃくちゃに楽しかった。理性がぶっ飛ぶのではないか、と思わされた。彼らの演奏を聴きながら「なんでこんなに楽しいのだろう」ということを、既に思っていた。
つまり「今まですみませんでした マキシマム ザ ホルモン様」というわけである。
②MTHの音楽の魅力とは
マキシマム ザ ホルモンには熱狂的なファンが存在する。これは「腹ペコ」と呼ばれるもので、私ももうその沼に片足を突っ込んでしまったが、そうなるのには理由があった。
それは「音楽がいい」というごく当たり前のことだ。いくらフェスで新規狩りをしたって、肝心の「音楽」が格好良くなければ、沼には落ちない。それに私が今まで考えていたホルモンというバンドのイメージは「ただのコミックバンド」とか「うるさいだけのバンド」とか散々なものだった。
しかしよくよく聴いてみると、詞には意味があるし、曲だってこれ以上ないほどのキャッチーさに仕上げられている。
ラウド系の若いバンドが、ダンスミュージックやエレクトロニカを取り入れているメジャーな音楽シーンにおいて、ホルモンはその流れにいないということをいつも強く思う。それにホルモンの音像は常に一貫して太い。ピロピロとかシャカシャカとか、そういったものではなくて、常に「ゴリゴリ」している。
「音楽」というものが「音による芸術」(デジタル大辞泉)だとするならば、それを最も思い出させてくれるバンドの一つはマキシマム ザ ホルモンである。
せっかくこの文章を読んだ方は、ぜひ公式で聴いてみてほしい。
何にしたって、食べてないのに不味いということは分からない。
③OMOTE TO URAが勧めるホルモンの曲
《ぶっ生き返す‼》
「ぶっ殺す」に対する「ぶっ生き返す」。なんという表現の可能性。
「あの頃の情熱をもう一度」とか「思い出を胸に秘める」とかはもう古い。これからは「ぶっ生き返す‼」と言いたい。
《シミ》
THE KILLER TUNE。
《「F」》
実は政治的な詞を分かりやすいメロディに載せて歌う。
「表」ではふざけているように見せかけて、「裏」では社会的なリリックも音楽に載せている。
《予讐復讐》
ホルモンの作詞・作曲をするマキシマムザ亮君とホルモン自体の「音楽をやる理由」がここにある。
正直ライブ映像泣きましたよ…。公式PVもある。
《鬱くしき人々のうた》
まさかマキシマム ザ ホルモンにこんな歌があるなんて、という衝撃。
「ロックなんて」「日本のバンドなんて」と思っている方ほど、聴いていただきたい。
「音楽っていいかもな?」「ロックって楽しいな」と思ってくださる方もいるだろう。
そんな方は是非、CDショップで彼らのCDを手にいれてほしい。「音楽を聴く」ということを行為してほしい。
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