Bonsai & Plants

植物の生育に欠かせない4つのもの

OMOTE TO URAが新たに植物・盆栽の取り扱いをスタートして早くも一か月が経過しました。予想以上にご購入された方が多くいらっしゃって、本当にありがたい限りです。今以上に多く商品をリリースしたいのですが、仕立て・買い付けにかなり時間がかかり、人手も足りず、なかなか手が回らないのが実情です。ご購入いただいた皆様、本コンテンツをお読みくださっている皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございます。

さて、そんな本日ですが「植物の生育に欠かせない4つのもの」と題しまして、植物の生育における基本的なことをご紹介していきたいと思います。

 

植物の生育に必要なものは4つ

①日光

②水

③空気(二酸化炭素・酸素)

④14種類のミネラル

 

植物の生育に必要なものは4つ


先に結論から書きますと、植物の成長に必要なものは主に4つとなります。

これはどのような植物においても変わることのないもので、植物が生き物であるが故に、生きていく上で欠かせないものです。従って、これから書く4つのもののうち、どれか一つが欠けても、植物は生命を維持することができません。

一つずつ書いていきます。

 

①日光


まず第一に重要なのが「日光」です。

植物の性質上、”あまり日光を好まない”という特徴を持つ植物もいます(例:シダ植物等)が、基本的には、全ての植物が日光を必要とします。

植物の葉が緑色をしているのは、そこに「葉緑体」という物質が存在するからです。この葉緑体は日光のエネルギーを利用して、

・根から吸い上げた水
・二酸化炭素

を栄養や酸素、炭水化物に転換しています。これを「光合成」と呼び、この活動は植物における生命維持にとって重要なものです。

光合成

そしてこの「光合成」によって、植物の成長に必要な

・発芽
・開花
・気孔の開閉
・茎の伸長
・葉緑体の細胞内移動

等を行い、健全な生育を保っています。

少し内容が難しくなりましたが、実際に初心者さんの中には「水は毎日あげているが、日光のことはあまり考えていない」方がおられます。しかし、植物にとっての日光は、我々人間の頭脳で考えるよりも遥かに重要なものとなります。

 

②水


次に重要なのが「水」となります。

ニンゲンが「科学」というものに出会い、それを発展させてきた過程において「水」を必要としない生物は存在しないことが分かっています。近現代の生物学的に見ると、もの凄く少なくても生存していける生物もいますが、全ての生物が等しく水を必要としているのです。

植物の体は我々人間と同じように、「細胞」によって成立しています。これらの中には「原形質」と呼ばれる、水分を含むものが詰まっています。しかしこの原形質における水分は、根から吸い上げた水分を基にしていますので、この水分が失われてしまうと、植物が「枯れた」状態となります。

また①でも書きましたように、植物は日光をエネルギーに転換し、栄養や酸素、炭水化物を作り出しています。これらの「光合成」においても、水分は欠かせないものとなります。

加えて、人間の身体は70%が水分と言われますが、対して植物は凡そ80~90%が水分とも言われています。自分の求めるタイミングで水を飲める我々人間と違い、自然の環境の中で摂理に則ってしか、水を得ることが出来ないのが「植物」です。

 

③空気(二酸化炭素・酸素)


そして三つ目が二酸化炭素と酸素を含んだ「空気」となります。空気には様々な気体が含まれていますが、植物にとって重要なのは、やはり

・酸素
・二酸化炭素

となります。植物が二酸化炭素を取り込んで酸素を放出していることは、小学校の理科の授業でも習ったことかと思いますが、実は植物も動物と同じように、「酸素を取り込んでブドウ糖を分解し、エネルギーを得る」行為を行っています。

一方で、とりあえず、我々が生きる社会では酸素も二酸化炭素も不足することはありませんので、特別気にする必要はありません。

ですが、ネットショッピングなどで購入した密閉式袋に入れられて届く植物は、やはり空気が少なくなっていますから、届いた直後に水やりを行い、風通しの良い所に数日置くようにしてください。

 

④14種類のミネラル


そして最後に必要なのが「ミネラル」となります。

①~③で書きましたように、植物にとっての

・日光
・水
・二酸化炭素

は、植物における光合成に欠かせないものです。これはつまるところ、我々にとっての「ご飯と水」となります。

一方で、人間も毎日ご飯と水だけを食べていれば、何とか生きていけるかもしれませんが、鉄分やカルシウム、糖質、タンパク質、塩分など様々な栄養素が健康には欠かせません。それと同じように、植物にも不足する要素を補ってあげる必要があります。

 

上記の「水」「二酸化炭素」「酸素」は勿論のこと、その他鉢植えでは不足しがちな栄養素が以下となります。

特に、

・チッ素(N)
・リン酸(P)
・カリウム(K)

は、とても重要な三要素で多量に必要となります。ここで必要になってくるのが「肥料」です。

しかし「肥料」については、あまりに種類が多すぎて、一体何をどの植物に使っていいか悩むことも多々あります。そこで覚えておいていただきたいのが以下の図です。

それぞれの症状により、肥料を使い分けてください。

施肥に関しては、あまり神経質になる必要はありませんが、やはり症状や結果に伴った施肥を行うことが必要です。

 

以上が植物に必要な4つのものです。人間にとって、食す以外の目的における「植物」は必要不可欠なものではありません。しかし、生活の中に緑を取り入れるだけで、細やかな歓びや楽しさが生まれます。是非、おうちで育ててみてください。


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