ROCK

THE STRUTSが魅せた端整なロックンロール

 

 

THE STRUTS


8月16日、マリンスタジアムでは大勢のオーディエンスがアリーナに集まっていた。そのお目当ては、イギリスのロックバンド・THE STRUTS(以下ストラッツ)だった。

サマソニが記念すべき20周年を迎え、そのオープニングを飾るのに最もふさわしいバンドであると同時に、クラシカルなオールドロックを鳴らす彼らのショーは、確実にこれからのロック界隈を盛り上げてくれるであろうものだった。

ハッピーでポジティブな空気感を纏った彼らの「音」には、かつて存在したロックバンド・QUEENの影響が感じ取れる。しかしながらストラッツのショーは、より洗練され、何よりも「ロックというものはこんなに楽しかったんだ」と再認識させてくれるものだった。

(引用:THE STRUTS公式Instagramより)

 

 

端整なロックンロール


「ロック」というものの言葉の語源は、「ロックンロール」からきている。それをほとんどの人々が略して「ロック」と呼んでいるわけだが、彼らのショーを目の当たりにしてみて、私が強く感じたのは「彼らをロックンロールと呼びたい」ということだった。

【Primadonna Like Me】からスタートしたストラッツのアクトは、vo.ルーク・スピラーがオーディエンスを盛り上げるに至るそのプロセスが垣間見れる。多くの人は、その声とアクションに若きフレディー・マーキュリーを重ねながらも、現代のバンドとしての矜持を強く感じたことだろう。

【Body Talks】、【Kiss This】ではアダム・スラックのシンプルなリフにルークの声が重なり、オーディエンスとオーディエンスの間でハッピーな気持ちが横に縦に伝播していくのが分かった。何よりもこのバンドにおいて特筆したいのは、ルークのオーディエンスに対する盛り上げ方だ。いわゆる既存のハードロック~メタルの流れにはない、このポジティブな楽しさは、世界にバンドは数あれど、稀有な才のように思えた。

【Fire】ではガシガシとしたガレージロック的要素を交えつつも、正確で気持ちのいい演奏がマリンスタジアムにいる人々のボルテージをあげていく。続く【Dancing In The Street】はカバー曲となるが、ストラッツが持ち寄る独自のグルーヴが功を奏して自分たちのものにしていた。

【Where Did She Go】で、オーディエンスを躍らせると、続くストラッツの代表的曲【Could Have Been Me】にて、マリンスタジアム内を歩く人々を夢中にさせていく。「あれ、なんかあのバンド面白いし楽しい」という、非常に純粋なロックの入り口となる扉をしっかり設置してくれた。

【Could Have Been Me】を知らなかった人までをシンガロングさせるパワーを持ったストラッツ。ルークをはじめとしたアダム、ジェド、ゲシンの4人が何よりも楽しそうに、そしてきらきらとした笑顔で演奏をすることで、その想いがオーディエンスにも伝わるのだろう。ルーク・スピラーの若きカリスマ性は、マリンスタジアムにおいても健在で、その音は決して新しいものではないにせよ、バンドとしてのキャラクターが突出していて、本当に楽しかった。

 

またこういったサマーソニックのようなフェスにおいて、最も重要なのは「新しい音楽との出会い」であるが、今回ストラッツのステージを観て、彼らを生で聴き、観ることができて本当に良かったと思う。「新しい音楽との出会い」というその醍醐味を、最も痛感させてくれたバンド、それがTHE STRUTSだった。

 

Set Lists ARE

01 Primadonna Like Me
02 Body Talks
03 Kiss This
04 Fire
05 Dancing In The Street
06 Where Did She Go
07 Could Have Been Me

 


この度はコンテンツをご覧いただきありがとうございます。
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2 Comments

    1. 傘 様
      コメントありがとうございます。失礼ではありません。多くの方にストラッツの良さを知ってもらうチャンスです。

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