Rock

OMOTE TO URAが選ぶ名盤①「ROCKS」Aerosmith

 

弊社ウェブサイトに訪れてくださる方から「音楽のことをもっと聞きたい」というコメントが有難いことに数件届いている。いつも読んでくださりありがとうございます。

そこで、OMOTE TO URAが選ぶ名盤、というタイトルでシリーズ化できればいいな、と思っている。

 

OMOTE TO URAが選ぶ名盤シリーズの第一篇こちらを選ばせていただいた。

その名も「ROCKS」。Aerosmithというアメリカのロックバンドのアルバムだ。

 

 


①ROCKSとは

②ROCKSの特徴

③「ロックとは何か」の答えがある


 
 

①ROCKSとは


ROCKS Aerosmith

アルバム「ROCKS」はアメリカのロックバンド、Aerosmith(以下エアロスミス及びエアロと呼称)が1976年に発表したオリジナルスタジオアルバムである。2020年も現役で活動を続けるエアロスミスだが、このアルバムは1970年代の彼らにとって最大のヒット作となった。

二枚目の前作「Toys In the Attic」を含め、70年代中盤のエアロスミスが孕む独自の色や空気感には、言葉では言い尽くせない魔力があった。そしてその魔力は今作「ROCKS」にて派手に爆発し、エアロスミスというバンドの「様式美」を決定づけた。

ROCKS」というタイトルから、想像するに難くないそのサウンドは、確実に今もなお「傑作」として世の中のリスナーに愛されているであろうし、私もまたそのことに何ら疑いを持つことはない。

スティーブン・タイラー

 

 

 

②ROCKSの特徴


このアルバムの大きな特徴の一つは「ジャム」というところにある。ツェッペリン以降この「ジャム」をロックンロールに昇華することは、非常に難儀さを必要としたものの、このロックスではそのジャムがとにかく素晴らしい。半ば永遠に続くような純粋な楽器たちによって奏でられる「ジャム」は、人の耳を惹きこむ魔性の引力を持っている。技術的で計算された構成と、そうではない勢いや衝動のみの構成。その両側面が見事に高い位置で、奇跡的に組み合わさったアルバムだ。

本作のM1に据えられたBack in the Saddleを聴いていただければ理解していただけると考えるが、凄まじい衝撃を私もまた受けた。妖艶かつ不穏なイントロダクションがはっきりとした起承転結の中で表現されていて、無駄のないシンプルなサウンドメイクと一貫性のあるグルーヴは、まさに“盤”として聴かれるべきだと考える。

そして所謂「ロックン・ロール」の“ロール”とは何かを、私の中で考えていた。それは形式的なカテゴライズということではない。しかし、考える間もなくこのアルバム「ROCKS」こそがその“ロール”の部分を言い表しているように思える。私の定義は、

“歌詞の意味を考える間もなく、一曲一曲「恰好いい」と思っているうちに、次の曲がはじまり、そして終わり、ついにはアルバムそのものを聴き終えてしまう状態”

というものだ。メジャーな言い方に表すと「疾走感」などという表現に近い。

 

 

③「ロックとは何か」の答えがある


現代社会を一括りにするようなことは、可能な限り避けたいのだが、このエアロが生み出したロックアルバムは、「バンドメンバー仲良く、良い曲を書きましょう」というアティチュードでは到達できない世界のようで、つまりは【ロックとはなにか?】という答えのない問いに提示しても、何ら差支えのないアルバムと言える。

全体を包むのは究極的なまでの緊張感で、例えるなら今にも零れ落ちそうな水が、表面張力ギリギリで耐えているような状態だ。

よくお笑いの世界では松本人志以降「緊張と緩和」というシステムや形態が重視されることが増えた。そしてこの「ロックス」はその意味においての「緊張」が常に、というのは最初の一音から最後の一音、そして曲間に至るまで滞ることなく流れていると言ってもいい。

直球勝負で臨んだ傑作が、このエアロスミス「ROCKS」であり、恐らく死ぬまで聴き続けるアルバムの一つだろう。

是非彼らの衝撃にヤられてほしい。
We’ll keep on rocking!!!

 


この度はコンテンツをご覧いただきありがとうございます。
次回もよろしくお願いいたします。

ワダアサト
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