Rock

歌詞カードに手垢がつくほど。

 

私がハードロックにドはまりしたきっかけとなるバンドがエアロスミス、そしてガンズ・アンド・ローゼズだった。それ以前には当然のように日本のバンド、B’zの存在があり、それらHRへと耳を進めていった。

エアロやガンズといった数々のHRバンドの存在感は、当然CDとそれに添付される歌詞カードによって形作られたもので、私が中学生の頃はスマートフォンで音楽を聴けるなんて思いもしなかった。(というよりスマホが出来るなんて思わなかった)

一方で、今ではiPhoneという生活に欠かせぬ道具を手に入れ、数え切れぬアルバムをサブスクによって聴いた。しかし歌詞カードを読む機会がめっきり減った。哀しいかな、それが合理的なシステムとして多くの人々に支持され、私も同じようにそれらを受け入れている。

 

 

①歌詞カードに手垢が付くほど。

②画面上の言葉と歌詞カードの言葉の差異

③是非お気に入りはCDで!

 

 

①歌詞カードに手垢が付くほど。


冒頭にも少し書かせていただいたように、私が中学生の頃はスマートフォンはなかったし、勿論サブスクリプションなるシステムもなかった。新しいアルバムを聴きたいと思っても、近所の本屋さんやCDショップへと足を運ぶ以外に方法がなかった。言ってしまえば、とっても「不便」な時代だったと言ってもいい。

しかし、その「不便」な、あるいは時間もお金もかかるシステムは、決して悪いことばかりだったかと問われると、そんなことはないと考えている。

BIG ONES / Aerosmith

Highway To Hell / AC/DC

当時は歌詞カードしか歌詞を知るメディアがないわけで、そして今よりもっと娯楽のバリエーションが少なかったから、歌詞カードに手垢が付くほど読み込んだ記憶がある。おかげで上にような挙げたアルバムはほとんど歌詞を覚えているし、何を歌っているのかさえ理解できている。

GREATESTS HITS / GUNS N’ ROSES

(引用:GREATESTS HITS / GUNS N’ ROSES)

例えば、この上に挙げたガンズのベストには、以上のようなライナーノーツも歌詞の和訳も、更にはベストに収録された曲のオリジナルアルバムをも教えてくれるものがついている。そこで「伊藤政則」という名前も知り、なおのことどんな人がどの曲に参加しているのか、ということまでも知った。

つまり、サブスクやインターネット上では知ることの出来ない、事細かい情報が羅列されていると言える。この情報量の多さは、やはりオンライン上のサービスにはない「良さ」の一つではないだろうか。

 

 

②画面上の言葉と歌詞カードの言葉の差異


もの凄く感覚的な話にはなってしまうし、画一的に「こうである」という決めつけをするつもりもまったくないけれど、やはり言葉の沁みこみ具合は「歌詞カード」が強いように思える。

音楽好きの人々の中には、「歌詞は重要ではない」という考え方もあるし、特にインストゥルメンタルの場合はそもそもそれらが存在しない。しかし、歌詞を深く理解した方がそのバンドやアルバムの本質を掴むことにより近づける。

インターネット上で表示される言葉は、歌詞カードと比較すると「無駄な情報がない」とも言い換えられるし、もっと言えば歌詞カードには「無駄な情報がある」ということだろう。

でも、その「無駄」を知ることが仄かな熱狂に繋がることは確かだし、そちらの方がより面白いはずだ。

 

 

③是非お気に入りはCDで!


CDやレコードにはCDやレコードにしかない「良さ」があって、サブスクにはサブスクにしかない「良さ」がある。歌詞カードには歌詞カードにしかない「良さ」があって、画面上の言葉には画面上の言葉にしかない「良さ」がある。

それに、やはり新譜を手に入れるときの喜びはオンライン上よりも、開封する儀式を経るアルバムの方が何倍も上なのだ。宝箱を開けるようにして、ジャケットデザイン、歌詞カード、クレジットを確かめる。言葉を読み、そして漢字を確かめ(あなた、アナタ、貴女、貴方等)そのアルバムに心をゆだねるとき、そこには言いようのない幸せが広がっている。

まさに無駄こそ至高。是非たまには歌詞カードを読み込んで、クレジットを見てほしい!


OMOTE TO URAワダアサトは歌詞カードのデザインを受けています。
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