FASHION

さらば平成!平成のファッション史を振り返る(日本篇)

 

1989年1月7日、昭和天皇が崩御され、翌1月8日に改められた元号「平成」。そんな平成が2019年5月1日、令和へと移行する。そこで、今日は去り行く平成をピックアップし、そのファッション史を振り返っていきたい。(只今ウェブサイトはメンテナンス中です。)

 

 

①80’s / バブルがやってくる

②90’s / ギャル文化と裏原

③00’s / 多様化とファストファッション

④2011年、時代はノームコアへ

⑤2012~

⑥2014~

⑦2016~現在

⑧ようこそ、令和!

 

 

①80’s / バブルがやってくる


まだ平成が発表される前の昭和の頃、日本はバブル景気に沸いた。そんな中、大きく躍進したのがボディコンDCブームである。

ボディコンは「ボディ・コンシャス」の略語で、女性における身体のラインを強調したものだった。元々は女性の権利拡大のための一つの手段だったが、それは後に遊び着として着用されていくようになる。

平野ノラ(出典:https://talent.thetv.jpより)

 

 

そしてDCブームを牽引したのはコムデギャルソンヨウジヤマモトである。彼らは80年代のはじめにファッションの中心地、パリコレクションに進出し、日本国内におけるカラス族というカルチャーを形作っていった。(後にブログコンテンツ「FASHION」で詳述)

同時に高田賢三、三宅一生といったデザイナーも海外でのショーを重ね、日本のデザイナーが世界で活躍する時代であったと言える。

コムデギャルソン(出典:http://www.fashion-headline.comより)

 

そして89年に昭和天皇が崩御されると、昭和は平成に変わり、1991年にはバブルが崩壊する。

 

 

 

②90’s / ギャル文化と裏原


91年にバブルが崩壊したことで、派手な雰囲気をもったファッションは減少し、徐々に落ち着いた印象のファッションが登場するようになる。

80年代後半からバブル崩壊にかけて、盛り上がってきた渋カジ(渋谷カジュアル)が台頭し、ストリートカジュアルが生まれる。

 

90年代前半

ニルヴァーナのカート・コバーンの影響で、日本国内においてもグランジファッションが流行した。このグランジの台頭によって、日本でも古着が一つのカルチャーになり、フランネルのシャツ、着古したジーンズなどがピックアップされるようになった。

カートコバーン(出典:https://www.vogue.comより)

 

またヒップホップグループ、RUN DMCがエアロスミスとWalk This Wayを発表した。この爆発的なヒットによって、ヒップホップカルチャーとアディダスのジャージが流行していくきっかけとなる。

RUN DMC(出典:https://hypebeast.com/jpより)

 

90年代後半

90年代後半にかけてシャネルで全身をかためたシャネラーが出現。その後、安室奈美恵の影響を受けたアムラー、篠原ともえの影響を受けたシノラーが登場する。

安室奈美恵や浜崎あゆみといった女性のシンガーがトレンドに大きな影響を与えていく中で、そこから派生した「ギャル」文化が生まれる。ギャル文化を盛り上げていったのは雑誌などのメディアであり、それに伴って厚底ブーツやルーズソックス、やまんばギャル、キャミソールなどが若者中心に広がりをみせていった。

安室奈美恵(出典:https://mainichi.jpより)

 

90年代の終わりには、裏原ブームが到来。アンダーカバーベイプナンバーナインなどがアンダーグラウンドなカルチャーを生み出し、藤原ヒロシ、NIGOなどが活躍した。

(出典:https://hypebeast.comより)

 

 

 

③00’s / 多様化とファストファッション


21世紀になると、ファッションは多様化の時代へと突入する。アーティストやデザイナーなどの絶対的リーダーの存在感が弱まり、読者モデルなどのより近い存在がトレンドを牽引していく

またストリートと古着、ロックとフォークロアなど、一つのスタイルでけではなく、様々なジャンルをミックスさせたスタイルが生み出される。

そのさきがけとなったのがUNIQLOをはじめとするファストファッションの台頭である。ユニクロは1998年にフリースを発売して以降、低価格帯で商品を顧客に提供し続けてきた。

(出典:https://www.uniqlo.com/jp/より)

 

ファストファッションは生産背景に問題があったこともあったが、この流れによって多くの日本人が好きなファッションを選ぶことができるようになった。

また2000年代後半には外資系ファストファッションブランドが次々に日本に上陸。ファッションに対する価値も大きく変化していった。

 

2004年頃

2000年を境にして続々とオープンしたBEAMS、UNITED ARROWSなどのセレクトショップが、盛り上がりを見せる。また古着とセレクトを行うショップもオープンし、セレクトショップは若い人々の間でトレンドを担った。

 

2006年頃

2001年にエディ・スリマンがディオールオムのクリエイティブディレクターに就任。同時期に創刊された雑誌「TUNE」の人気と相まって、原宿を中心とした細身でタイトなメンズファッションが登場。

エディスリマン(出典:https://www.wwdjapan.comより)

 

またファッションにもグローバリゼーションの波が到来し、より自由で既存のスタイル同士を組み合わせたコーディネートが増加していった。

 

2007年にはいるとストリートスナップブームが雑誌の影響で拡大。また、団塊ジュニア世代が大人化したことで、「上質なフツー」がピックアップされはじめる。小悪魔アゲハやメンズナックル等の雑誌の影響で、ギャル男と呼ばれるメンズファッションも登場。

 

2008年頃

TOP SHOPやGAP、H&Mなどが日本で人気を博し、ファストファッションはトレンド感を失わないデザインになり、誰もが手軽に安価にファッションを楽しめるようになった。このことによって、これまでハイエンドなブランドが生み出してきたファッションにおける動きを、ファストファッションも担っていくようになる。

 

 

 

④2011年、時代はノームコアへ


2011年3月に、東北地方を中心とした東日本大震災が勃発。この未曽有の災害の勃発に加え、アップルの創業者、スティーブ・ジョブズの影響で「究極の普通」を意味する造語ノームコアという概念が登場する。

ノーマルとハードコアを掛け合わせたこの潮流は、ファッション業界と消費者にとって、これまでの生活を考え直すきっかけとなっていった。

ノームコア(出典:https://mens.tasclap.jpより)

 

その流れで業界はエシカルフェアトレードといった価値観を大きく打ち出し、ファストファッションブランドのH&Mやユニクロなども環境問題を重要視しはじめた。

またこの頃のメンズにおける細美のシルエットは、サンローランのクリエイティブディレクターを務めていたエディスリマンの影響。この影響は現在の大学生(黒のタイトなパンツ等)などにもつながっていく。

 

 

 

⑤2012~


2010年代以降は、これまでの歴史によって構築されたスタイル(ギャル系、裏原系、ストリート等)を大きく変えるというよりも、アイテム単体を変えるという方向にシフトしていく。

例えばパンツの裾をロールアップしたり、カーディガンを羽織ってみたりすることが、新しいファッションの流れになった。またシャツなどの単体アイテムが形を変え、オフショルダーになたり、シャツワンピースになっていったりした。

そんな中、原宿を中心としたKawaii文化にも注目が集まり、日本独自のファッションスタイルを生み出した。その独自の文化の形成に欠かせなかったのがきゃりーぱみゅぱみゅである。

きゃりーぱみゅぱみゅ(出典:公式ウェブサイトより)

 

加えて、雑誌POPEYEが大幅なリニューアルを行った。このことによってモノにまつわる背景や、質などを鑑みて商品を購入するという視点に切り替わっていく。その流れの中で生まれたのがシティボーイである。

 

 

 

⑥2014~


2008年には文部科学省が中学校の必修科目にダンスを加え、2014年頃からダンスグループEXILEと派生グループがヒットを重ねる。

三代目 J Soul Brothers(出典:https://rockinon.comより)

 

これらはTVなどの大きなマスメディアとのタイアップ戦略によって、高校生~大学生にかけて大きな広がりを見せ、トレンドの中心を担っていくようになった。また、この背景には、90年代のヒップホップカルチャーと裏原の流れがある。

 

その一方でストリートカルチャーは大きく台頭した。2014年にはデムナ・ヴァザリアによるヴェトモンがデビュー。それに続くようにしてコムデギャルソン社のサポートのもと、ゴーシャラブチンスキーがデビュー。

ヴェトモン(出典:https://www.fashion-press.netより)

 

 

 

⑦2016~現在


2016年以降は本格的にストリートの流れは強くなり、その流れはモードにまで届き始める。ルイヴィトンはヴァージル・アブローをメンズのディレクターに起用し、その流れを追求。その中で、シュプリームとのコラボプロジェクトを遂行した。

シュプリーム(出典:https://gqjapan.jpより)

 

またストリートが力を持ち続ける中で、その流れはレディスファッションへも拡がりを見せることになる。これまでは男性のものと考えられてきたキャップを被ったり、NBのスニーカーなどを履いたりする女性が増加。

その一方で紙媒体は大きく衰退し、既存のメディアではなくソーシャル上での情報選択が当たり前となり、ネットメディアは大きな役割を果たしていくようになった。

 

2017年~現在

絶対的なファッションリーダーは2010年代後半頃から姿を消したが、その中で力をつけてきたのはソーシャル、特にInstagramを主戦場とするインフルエンサーの存在だ。インフルエンサーは各企業のマーケティング、プロモーションにも活用されるようになり、ストリートにおけるファッションにとっては重要な位置づけをされるようになった。

また洋服を装う目的は、ソーシャル上で「見られる」ことが目的化し、ファストファッションの影響もあって、高価なものがいいものではないという価値観が認識されるようになっていった。

そしてこれまでネット販売を行ってこなかったコムデギャルソン社が通販専門のブランドをローンチしたことは、現在のファッションシーンにおける、ストリートの流れとオンライン上での商品購入の「当り前さ」を示している。

cdg(出典:https://www.cdgcdgcdg.com/より)

 

 

 

⑧ようこそ、令和!


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2019年5月1日から新しい元号「令和」がスタートする。平成は後期にさしかかり絶対的なトレンドを担う存在が消えていき、大きく多様化し、よりジェンダーレスな世界が形作られていった。そして個人が簡単に情報を発信できるようになったことで、ファッションの流れも随分細分化された。令和ではよりグローバリズムが加速し、トレンドの波も早く、細かくなっていくことだろう。弊社では「カッコいい」「カワイイ」とは何なのか、その本質を掴みながら進んでいく所存だ。

 

 

 


この度はブログをご覧いただきありがとうございます。
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※本記事は著作権法第20条、第32条、(出所の明示〈第48条〉)、必然性の有無に基づき作成しております。

 

 

 

 

 

 

 

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