すっかり超・暑かった夏は身を潜め、秋の香りが徐々に満ちてくる今日。食欲の秋、芸術の秋、そんな言葉があるように、紅葉を観に行ったり、美味しい食べ物を食べに行ったりする方もおられることだろう。
そこで本日はそんなドライブのお供に”ならない”曲をご紹介していきたい。スピードが勝手に出てしまうのは、実に危険だ。
①Highway Star / Deep Purple
「あ~なるほどね」と思った方は、年齢がバレそうになるので気を付けてほしいのだが、ディープ・パープルからはSpeed Kingではなくハイウェイ・スターをピックアップ。
ディープ・パープルとしては通算6枚目となる1972年のアルバム「Machine Head」の最初に収録されており、スモーク・オン・ザ・ウォーターと共に彼らを代表する鋭いロックチューンとなっている。
パープルのフロントを務めるリッチー・ブラックモアをはじめとしたメンバーはクラシック音楽の影響を強く受けており、このHighway Starにもクラシックの古典的なコード進行が使用されている。
②Kickstart My Heart / Mötley Crüe
フォール・アウト・ボーイがカバーしたbeat itも危険ではあるが、こちらのモトリーのKickstart My Heartも大変に危険である。
スピード違反で逮捕されたカナダ人のドライバーの言い訳「モトリーのKickstart My Heartがラジオでかかっていたから」という言葉が表すように、ほとばしる疾走感と重たいGリフが特徴。
1989年にリリースされたモトリーとしては5枚目のアルバム「Dr.Feelgood」に収録されている。モトリー・クルーのパーティ・ロック感を失わずに、ポジティブなメタルが収録されている。アルバムとしても商業的ヒットを飾り、HMファンの評価も軒並み高い。本当にカッコいい曲、カッコいいアルバムなのでUKロックしか聴かないという方も是非一聴を。
③Highway to Hell / AC/DC
続いては1979年の名作「Highway to hell」から同名曲「Highway to hell」をピックアップ。「地獄のハイウェイ」という邦題にも示されているように、「No stop signs speed limit」=「信号も速度制限もない」なんて歌われているから、これは危険極まりない。※「地獄へのハイウェイ」と直訳しなかった方、流石です。
ボン・スコットの最期のアルバムとなった本作は、メタルに通じるハードさがあり、ポップで分かりやすいロックを象徴する作品である。AC/DCはオーストラリアの巨大なスタジアム・バンドではあるが、日本ではその他のHR/HMバンドのような人気を保持しているわけではない。しかし、ここまでロックンロールに忠実なバンドは本当に少ない。是非、高速道路以外で聴いてみてほしい。
④Cosmic Girl / Jamiroquai
①~③までがハードロックやメタルだったので、ここではジャミロクワイのコズミック・ガールをご紹介。こちらのナンバーは、高速道路に似合いすぎて危険なのでピックアップした。アシッド・ジャズやAORといった音楽ジャンルは、いずれも深夜帯のドライヴに最適だと思うのだが、こちらの曲も深夜の都会に良く似合う。
1997年発売のアルバム「traveling without moving」というタイトルが象徴するように、どこかに居てこの曲を聴くだけで、宇宙の果てまで旅行をさせてくれるような気分に浸れる名作。特にこのCosmic Girlはアシッドやそのほかの音楽ジャンルを融合させ、”ジャミロクワイ”というジャンルを体現した曲。オススメです。サチモスとかも影響受けてそう。
⑤Don’t Stop Me Now / QUEEN
ボヘミアン・ラプソディの影響で日本中をQUEEN旋風が吹荒れたが、そんな嵐も徐々に落ち着いてきた。
しかしクイーンの楽曲は間違いなく後世に残り続けることだろう。ラルクのDriver’s Highやツェッペリンの移民の歌など、様々な曲と大変迷ったが、最後はこちら。クイーンのDon’t Stop Me Now。
シングルカットされた後の1978年の7枚目のアルバム「Jazz」に収録されたこのナンバー。「I’m a shooting star leaping through the sky」=「俺は夜空を駆け抜ける流れ星」という歌詞に象徴されるように、突き抜けたような蒼さを感じさせてくれる、痛快かつ爽快なナンバー。
いかがだったでしょうか。秋になってお出かけをする方も増えるかと思いますが、くれぐれもスピードの出しすぎには注意して、安全運転でお出かけください。そして、そんなドライブのお供には、自分で作成したプレイリストがあると楽しいですよ。
Special Thanks To Yuto.O(Photo)
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