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夏休みスペシャル【源流釣りという遊び】

 

私は以前から【源流釣り】という遊びに興じている。強烈に惹かれている。

特にこのコロナ禍において、人と密着せず、そして人にも会わないこの遊びはまさに最強で、時代に合致した遊びだった。故に、狂ったように行きまくっていたが、折角美しい景色や花、魚体を写真に収めたので今日はそんな【源流釣り】と絡めて山梨の自然について書いてみたい。

都内にいる方には少しでも涼しんでいただければ幸いだし、行けない人も「いいなぁ」と思ってもらえたら幸いである。

 

 

①そもそも【源流釣り】とは?

②渓流魚とは?

③何が魅力なのか。

 

 

①そもそも【源流釣り】とは?


源流釣りとは、半分以上、というよりほとんど「登山」や「沢登り」の要素を持った、河川の最上部に位置する「源流」の魚を釣る釣りを指す。

【源流】

川は上から下にかけて【源流】【渓流】【上流】【中流】【下流】と分類されるが、その名前の通り源流釣りは最上部の河川を対象にした釣りだ。

つまり、源流釣りは日本で最も標高の高いところに棲息する【渓流魚】を対象に釣っていく。源流から見る景色は下の写真を参照してもらいたい。

【源流釣りに至るプロセス】
時に釣り場まで数時間歩くことも多い。

そして【源流釣り】とその他の河、湖、海釣りとの決定的な違いは、ひとえに

・労力
・魚の数

だ。そもそも渓流魚というのは川幅が極端に狭く、中流や下流とは比べ物にならないところに棲息している。だから、他の水流に棲む魚と比較できないほど数が少ない。加えて、渓流魚は水温が極度に冷たく、透き通るような綺麗な水にしか棲息できない。故に、人間がそもそも簡単に辿り着くことの不可能な山奥にいて、船や岸から釣る釣りとは全くの別物となる。

そして「労力」に関していうと、上記のような場所へ行くため、その難易度・危険度は最高レベルに高い。ほとんど登山の装備を持ち、非常食やコンパス、ロープなどを利用し、川を上りながら釣るため、クライミング要素を大きく含んでいる。そして当然、携帯電話の電波も届かない。

そして歩く距離も、常に崖を登っていくいくわけだから、平地のそれと比較できない疲労が蓄積する。

 

 

②渓流魚とは?


そしてそんな山奥に棲息する【渓流魚】の種類は基本的に、

・イワナ(岩魚)
・ヤマメ(山女)
・アマゴ(天魚)
・(ニジマス)(虹鱒)

の4種類と言われている。

【イワナ】
河川によって体色が違う。

【ヤマメ】
「渓流の女王」と呼ばれる美しい魚。

【アマゴ】
ヤマメに赤い斑点を加えた魚種で、引きが強い。

特に「イワナ」は日本で最も標高が高いところのみに棲息し、「ヤマメ」「アマゴ」を加えて、日本の亜種として知られている。一方【源流】ではなく【渓流】は、渓流釣りを楽しむ人に向けて、ほとんどの都道府県で魚を放流しているが、【源流】には天然の魚しか棲息していない。

ニジマスはアメリカ原産ということに加え、数が減った「イワナ・ヤマメ・アマゴ」をカバーするために、基本的に放流されているので源流には存在しない。

 

そして数が圧倒的に少なく、渓流魚は常に天敵と共に生きているため、極めて頭がいいのも特徴だ。人間の足音などに敏感に反応し、川の上を鳥が横切っただけでそのポイントでは釣れなくなる。しかもエサを飲み込み、違和感を感じて吐き出すまでにはたった0.8秒ほどしかないと言われるため、アタリとアワセは極度に難しい。

 

 

③何が魅力なのか。


そしてその【源流釣り】ではあるが、時に落下する危険性が高い箇所があったり、流されてしまえば二度と浮いてこれないような激流も存在する。故に、今年も購読する地方紙にて、何名も亡くなっているのを確認している。

だが、やはり渓流魚が釣れる瞬間に手にかかる重さや揺れというのは、至高の歓びを秘めている。この感覚は、実際に人の手が一切加わっていない源流へ行き、釣った者にしか味わえない感覚だ。

特に30㎝を超える「尺イワナ」や「尺ヤマメ」が釣れた時は、一瞬で身体の疲れが吹き飛ぶような感覚になる。

【イワナの稚魚】
このサイズから下のサイズに、厳しい環境の中で成長する。稚魚から30㎝になるのは少なくとも5年ほどかかる。

【尺イワナ】
ワンシーズン(3月~9月)に一尾釣れるかどうかの希少な魚。

釣り場より上には道路や人家が存在しないからこそ、その川へチョロチョロと流れ込む本当の源流は飲むことができるし、夜はテントやタープを張って、焚火をしながら源流泊をすることができる。頭上には涙がでるほど美しい星空が広がり、ただただ純粋な自然がそこには存在する。

このことは人間が存在する「社会」と完全に隔離されているようで、山と川の圧倒的自然の「自由さ」みたいなものを感じ取ることができる。

【ヤマユリ】
ヤマユリの根っこは「ゆり根」として食べられている。

【ヤマホタルブクロ】
昔の子供たちがこの中に蛍を入れて遊んだことから。

【バライチゴ】
甘酸っぱくで、美味しい。かつてはジャムにしていた。

是非、興味がある方は、行ってみてほしい。但し、知識と経験がない方は、単独で行かないように。死に直結します。

 

※各都道府県、漁業組合によって禁漁期間が定められています。基本的には3月1日~9月30日までが、源流釣り可能期間です。
※漁業権のある河川がほとんどなので、必ず釣り権を購入するなど、マナーを守ってください。
※焚火は各河川によって、出来る場合と出来ない場合があります。事前に各都道府県、各自治体のウェブサイト等で確認してから行ってください。
※知識がない方が一人で行くことは「死」に直結します。当サイトは責任を負いません。


この度はコンテンツをご覧いただきありがとうございます。
次回もよろしくお願いいたします。

ワダアサト
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