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やっぱり面白い「地獄でなぜ悪い」

この映画、はっきり言って

めちゃくちゃ面白い!

と断言できる。

 

 

①「地獄でなぜ悪い」とは


「地獄でなぜ悪い」は2013年に園子温監督が製作した映画だ。

キャストは二階堂ふみ、星野源、國村隼、堤真一、長谷川博己等。

大まかなあらすじとしては、

《極道・武藤組の組長・武藤大三は、服役中の妻・しずえの夢でもあった、娘のミツコを主演にした映画製作を決意する。

映画の神様を信じるうだつのあがらない映画青年・平田純と、通りすがりの普通の青年・橋本公次を監督に、スタッフやキャストは全員自分の子分のヤクザで構成した。さらに、武藤組と対立する池上組の組長で、ミツコに恋心を抱く池上純と池上組全体を巻き込んで、事態はとんでもない方向に進んでいくのであった。》

(出典 : Wikipedia)

というものだ。

予告編は、とてもつまらなそうに見えるため、ここには掲載しない。

 

 

 

②なにが面白いのか


はっきり言って、この面白さは「観なきゃ」分からないのだが、園子温が撮ったフィルムであることを前提にしなくても面白いと言える。

つまり「ボーイとガールがチュッチュする映画」を撮るような監督が撮ったとしても「面白い」ということだ。

映画単体では園の作家性に依存しない立場をとりながら、この「地獄でなぜ悪い」は園子温でなければ撮れなかった作品でもあるということだ。

究極の日本映画、と呼ぶことのできる超エンターテイメント作品は、この作品の他に見当たらない。

予告編ではポップな印象に仕上がってはいるものの、園子温の作品なので当然、血しぶきに次ぐ血しぶきの連続だ。

長谷川博己率いるうだつのあがらない映画グループの「ファックボンバーズ」が、ただただ我武者羅に突き進んでいくその様が、異様に美しい。

紆余曲折、苦悩しながら、ということではない。純粋に「いつか映画の神様が良い映画を撮らせてくれるはず」と信じ続け、そのシンプルな思いがこちらにがしがしぶつかってくる。

 

 

 

③「夢」とはなにか


誰もが「何か」に対し、本気で挑んだことがあるはずだ。社会人のほとんどが、受験勉強や就職活動という「やりたくないこと」を「やりたいこと」のために経験する。

だが現実というものは、常に何かしらの壁を目の前に作り、簡単にその「何か」には近づけてくれない。「何か」を達成するためには一夜にして達成することなどなくて、そこには金や時間というものの「消費」が不可欠だ。

そしてその「何か」である「夢」を追うということは、やはり非常に滑稽だ。夢を追い求めることが、必ずしも現実と一致するかというと、そうでもない。

 

しかしこの映画では「夢」を追うことの滑稽さと愚かさ、儚さを見せてくれる。そしてそれを全肯定するあたたかい気持ちが満ち溢れている。

 

そして特筆すべきは、この映画に出演するキャストがみんな「俺/私は、いま、とてつもなく面白い映画に出ているんだ!」という自信に満ち溢れているように感じられるということだ。

 

 

④平田の言葉


平田(長谷川博己):

「そう、俺はたった一本の名作が作りたいだけなんだ。この世界にはくだらない映画監督がごまんといる。何本も何本も作って家を建てているバカ、どうでもいい映画ばっかり作って金をもらっているバカ、俺はそんなのは嫌だ!たった一本の映画でその名を刻む伝説の男になりたいんだ!いつか映画の神様が俺たちに最高の一本を撮らせてくれる日がきっと来る!」

 

 

 

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